2005年09月29日

アンチエイジングコラム【07】― [-アンチエイジング(老化度判定)ドック-各年代の最善を目指す]

自分自身の加齢度を客観的に評価することは、抗加齢(アンチエイジング)医学を実践する上で大切な第一歩です。その観点から提唱している「アンチエイジング(老化度判定)ドック」は、加齢や老化を病気として考え、一連の検査で早期発見・予防をし、そして少しくらい衰えた部分は治してしまおうというのが目的です。老化や加齢の現象はこれまで避けがたいものと考えられてきましたが、病気であるならば治るはずだという発想です。
老化の兆しの現れ方は年齢によって異なります。四十代、五十代、六十代にとっては、いまだゆっくりとした形態をとるでしょう。しかし、八十代、九十代の方にとって老化はきわめて急激に訪れます。

「アンチエイジング(老化度判定)ドック」では、通常の人間ドック検査項目のほかに、体脂肪検査、骨年齢(骨密度の精密測定)、血管年齢(動脈硬化度検査)、基礎代謝検査、ホルモン年齢(血管中のホルモン測定)が加わります

このドックの結果を評価し、受診者にアドバイスするにあたって「オプティマルヘルス(最善の健康)」という考え方が重要です。これは、それぞれの年齢において心も身体ももっともイキイキとした理想的な健康状態を意味します。それぞれの年齢で健康状態をランキング付けするとすれば、以上10%以内の方と考えていただければ分かりやすいでしょうか。三十代なら三十代として最善の健康を維持し、四十代は四十代のベストの健康状態を目指すわけです。五十代、六十代、七十代、八十代、九十代に人も同様です。

六十代、七十代になって、がんにならず、ボケることもなく最高の健康状態を保つためには、三十代、四十代の若いころから努力すべきです。若いころからの努力の結果として高齢期があるわけですから、高齢になっていきなり健康になるのは無理というものです。
血液検査の結果についても、正常範囲とは考えの異なる、最善値(オプティマルレンジ)という考え方をとります。一般的には、検査値が正常範囲を超えれば、病的範囲に入ることになります。最善値とは、それぞれの年齢において心も身体ももっとイキイキとした「最善の健康」状態を保つために、目標とすべき検査値です。たとえ検査結果が標準範囲に入っていたとしても「それでは不十分、もっといい状態(最善値)を目指しましょう」と指導します。

私が以前勤務していた日本鋼管病院(神奈川県川崎市)は、全国に先駆けてこの新しい医療テクニックを取り入れました。これらの結果に基づいて、次のような指導をしています。
①食事指導では、サプリメントに関するアドバイスを合わせて行います。
②運動指導では、スポーツジムの利用ばかりでなく、筋肉トレーニングなどの無酸素運動、ウオーキングなどの有酸素運動、柔軟体操のバランスを重視します。
③健康、疾患は心身が相関して発言しますので、心理指導の必要な人は意外に多く、ストレス解消の仕方などアドバイスします。

検査項目の中で最善値から最も大きくはずれているものが、その人の弱点が生じると、ほかの良い部分にも悪影響を及ぼすので、まずは弱点を是正して全体のバランスをとることが大切です。このようにして、受診者が健康長寿を達成できるようにアドバイスをしています。

コメントを投稿

(こちらのコメント欄は承認が必要となります。公開されるまでしばらくお待ちください。)





トラックバック

この記事へのトラックバックURL