2005年12月14日

アンチエイジングコラム【10】 [-コンビネーションが大切-有酸素運動・筋肉トレーニング・柔軟体操]

アンチエイジング(抗加齢)を目的とした健康増進のためにお薦めなのは、有酸素運動、筋力トレーニング、柔軟体操をバランスよく行うことです。

有酸素運動とは筋力は弱いが長時間持続できる運動で、歩行、ジョギング、平泳ぎ、サイクリング、ゴルフなどです。エネルギー源としては主に脂肪を燃焼します。
                                                        筋力トレーニングは無酸素運動とも呼ばれ、瞬発力を要する、短時間で強い筋力を発揮させる運動です。わずかな時間しか持続できません。ダンベル体操、短距離の全力疾走、重い物を持ち上げる、けんすいなどです。エネルギー源としてグリコーゲンなどの糖質が消費されます。40歳以上では年間1%、寝たきりになると2、3日で1%の筋肉が衰えます。筋肉量の維持のために、週2回の筋力トレーニングが推奨されます

柔軟体操・ストレッチを毎日おこなって、関節可動域を目いっぱい使いこなしましょう。朝起きたときでも、寝る前でも、5~10分でいいですから、毎日続けてやりましょう。日常生活だけでは、間接の可動域をフルには使っていません。関節は使わないと、だんだん固くなり、動く範囲が狭まります。生活の質を保つためにもストレッチ運動は重要です。

ウォーキングも大切です。喫煙しないハワイ在住日系人男性(68~70歳、707人)を対象にした12年間にわたる追跡調査の結果、よく歩く人(1日2マイル以上、1マイル=約1.6㌔)のグループの死亡率は、あまり歩かない人(1マイル未満)のグループのほぼ半分でした。

日本の国民栄養調査でも、良く動く人ほど心疾患などの罹患(りかん)率ならびに死亡率が低いことが報告されています。また、肥満の解消や血中脂質の改善、高血圧にも効果があります。

私たちの試験成績では、歩く早さは運動強度40~60%がちょうど良いようです。具体的には最大心拍数(おおむね220マイナス年齢)の4~6割の脈拍で歩くこと。

日常生活での歩数は、成人では8000~9000歩、70歳以上では男性が5400~7000歩、女性が4600~5900歩というのが目標値です。加齢にともなって、さまざまな身体的要因が重なると、ますます歩く機会が少なくなってしまいます。筋肉が衰えて歩幅・歩行スピードといった歩行機能が低下すると、それがさらなる身体機能低下をもたらして、ますます歩かなくなるという悪循環に陥ってしまいます。40歳以上の人の運動習慣を分析すると、ほとんど運動しなくなる人が4割、週に2回以上は運動するという人も4割以上あり、「良く運動する人」と「ほとんど運動しない人」に二極化しているようです。「ほとんど運動しない人」は、「歩かなくなる悪循環」から脱却して「歩きの好循環」に仕向けましょう。

普段からウォーキングを続けていれば、筋肉への刺激が保たれて、歩行機能も維持されます。ウォーキングによって、脳内に快適なシグナルが出るようになり、ますます楽しくなってゆくことでしょう。